HARA KENSUKE

カフェにて

2020年2月28日

ほぼ毎朝仕事前に寄るカフェがある

 

そこでいつも決まって注文するのは、
厚切りバタートーストとリッチミルク紅茶の無糖のホットのセット。

 

あえてコーヒーは頼まない。

 

満員電車から降り、仕事に向かう前の心のリセットにはこれがベストマッチなのだ。

 

チェーン店だからどこも一緒だと思ったら大間違いで、
都合上、他の店舗何ヶ所かに行って同じものを頼んだ事もあるが、
トーストの焼きが足りなかったり、バターの塗りが偏っていたり、
ミルク紅茶をスチームし過ぎて泡立せてしまっていたりと、意外と残念な事に遭遇する事も多い。

 

要するに仕事が雑なのだ。

 

その点ボクが通うお店は仕事が丁寧だ。

 

もう2年くらい通っているだろうか。

 

ボクが自動ドアを開け店内に入ると、
いらっしゃいませー、いつも御来店ありがとうございます、と“やり過ぎない”いい感じのトーンで出迎えてくれる。

 

ボクがレジに並び掛けると、既に店員さんは作業を始めている。

 

カウンターの前に立ち、おはようございますと言ってスマホを差し出すと、
おはようございます。いつものですね。
と言ってバーコードリーダーでピッと決済してくれる。

 

通常であれば、レジで注文してから後ろの店員さんに、リッチワン、トーストワンとコールして、そこから作業に入るので5分は出来上がるのに要する。場合によってはブザーを渡される。

 

だが、ボクが入店した時点で作業を始めてくれているので、空いている席を探しバッグと上着を置きに行っている間に出来ていて、
リッチミルクとトーストのお客様お待たせしましたーと声が掛かる。

 

まったくお待たせしていない。

 

ボクはひとりでいる時はなかなかのぶっきらぼうなので余計な会話はしない方だが、
そんなボクにごゆっくりどうぞと笑顔でトレーを渡してくれる。

 

ありがとうと返し、席に着き、束の間のひと時を過ごす。

 

朝の時間帯には50代くらいの女性と20そこそこの男性店員が入っている事が多い。
その2人がとにかく気が効く。

 

カウンター裏にある返却口にトレーを持って行こうとすると、自分が手が空いている時は、
あ、こちらで頂きますとトレーを受け取ってくれる。

 

ちょっとした事だけど、こういうのが嬉しいものだ。

“やり過ぎない”ホスピタリティ。

 

普段挨拶程度しか交わさないボクだが、
今朝カウンターの前に立ったら、いつも対応してくれる20代の男性店員さんが、
おはようございます。実はボク今日がラストなんです、と。

 

そーなんだ。大学4年生かな?就職するの?
と聞くと、
そうなんです。東京には残るのですが。
今までありがとうございました。
これからも上島珈琲をよろしくお願いします。
と話してくれた。

 

ちょっとさみしく、そして嬉しい気持ちになった。

 

キミみたいな誠実な人はきっといい社会人になるよ。

 

人って、モノでは無く、人に付くものなんだなぁとつくづく思った。

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