2017年3月2日
昨日既にハラハリFacebookページの方には上げましたが、
ある患者さんがこんな記事←clickを見つけて教えてくれました。
何故かボクの名前まで出ちゃってるし。
でも青トレ以前と書いてもらってて良かった。
現在最も勢いのある青山学院をはじめそれに追随するような大学チームは走る以外のところにも重きを置いて強化している、と書いてあります。
そして最後に、日本長距離界の復権の鍵はここにあるのかも知れないと述べています。
近年ますます注目度の高かまる箱根駅伝。
各大学が本腰を入れて強化してきているのは間違いないようです。
大学で質の高いトレーニングを積み、箱根駅伝で結果を残し、卒業後5〜10年かけてマラソン代表入りする。
こう言った流れが主流になりつつあると思いますが、
ボクはこれでは世界に置いていかれる一方ではないかと思っています。
大学になってから取り組んでいては遅いんです。
学生がどんどん日本代表入りして活躍していけばいい、と主張する監督さんもいらっしゃって、
皆さんうん、うん、うんと頷く方も多いと思いますが、
本質はそこじゃないんです。
大切なのは、
大学生が活躍する事ではなく、
大学生の年代から既に活躍出来るような準備をもっと前の段階からしておきましょう
て事ではないでしょうか。
違い分かりますよね?
その為には、大学生になってから取り組むのではなく、
もう一つ下のジュニアの世代に落とし込み、その世代から地道に正しい事を正しく伝え教え続けるって事が大切なんじゃないかと思います。
目先の結果に捉われず、もっともっと先を見据えて、20年掛かろうと30年掛かろうと地道にやる。
それこそが世界に近付く為の近道ではないかと思います。
(この辺については、書籍《速くなる体幹トレーニングBCT》の中の別府前監督との対談ページで少し触れています。)
体幹トレーニングだって、ファンクショナルトレーニングだって、
これをやれば必ず速く走れるようになるなんてものはありません。
もちろんBCTだって。
大事なのは、全ての事をいかに走りに繋げられるか。
ジュニアの頃にはイマイチ分からなくても、20歳になる頃に、これかー!って分かればいいと思うし、
その種蒔きを大人がしてあげればいいんだと思います。
走るのに必要なウォームアップ、走りに活きるトレーニング、怪我をしない為のケア方法と準備、
これを全国にしっかりと根付かせていかなくてはなりません。
世界とは大きく離されてしまっている。
それは紛れも無い現実です。
正直厳しいです。
でも何事も諦めてしまったら、それで終わりです。
雨垂れ石を穿つ
という言葉があるように、続ければいずれ何とかなる…かも知れません。ならないかも知れません。
でもやらなければ、何も始まりません。
それだけは確実です。
今週も地方へ行き、ジュニアのチームで地道な活動をして来ます。